15歳からスタートした爽香シリーズも18作も続いて現在爽香32歳。読者と共に登場人物も年齢を重ねていくタイプのシリーズ作品です。
赤川 次郎著
光文社 (2005.9)
ISBN : 4334739326
価格 : \560
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ケア付マンション「レインボーハウス」の完成の為に多忙を極め爽香だったが、部下の一人が会社のお金を使い込んでいると密告電話を受ける。
内容に触れています。
相変わらず忙しい爽香ですが、レインボーハウスの建設も始まり、順調に進んでいる様子。
そこに飛び込んできた部下の使い込み事件。
それに絡んで、爽香のかわいがっていた「飛脚ちゃん」こと里美の不倫やら兄充夫夫婦の不仲と姪っ子綾香の妊娠・家出。
充夫~、しっかりしようよ。妹にこれ以上迷惑かけないで下さい。しかも今度は奥さんが浮気??
この2人何のために別れずにいるんでしょうね?
そして、今度は姪っ子綾香まで爽香の心配の種になりそう・・・。
今作を読んでいて心配になったことは、爽香にとって安らげる場所は明男だけって事。
明男もいろいろ経験してきて大分しっかりしてきたけど、どうしても以前見せつけられていた「優柔不断」さを忘れられない。なので爽香が安らげるのは明男といる時だけの今を見ているととても不安。
万が一明男を失う事にでもなったら、果たして爽香は平気でいられるのでしょうか?
・・・ってまた暗くなっちゃった。
どうも「暗黒のスタートライン」のあたりから爽香の抱える問題がシビアすぎて(しかも大量だし)読むたびに痛々しい。
爽香シリーズが終わってしまったら寂しいけど、いつかはハッピーエンドになるのだろうか?
でも、たとえハッピーエンドで終了したとしても、その後にきっとトラブルに巻き込まれるんだろうなぁ、とか思ってきっとすぐにまた続きが読みたくなるんだろうなぁ・・・。