2作続けて読みました。
まずは、「チューイングボーン」から。
チューイングボーン大山 尚利
第12回日本ホラー小説大賞、長編賞受賞作なのだそうです。
大学の同窓生から、ロマンスカーの展望車から外の景色を撮影するように依頼された登。
しかし、そのたびに人身事故の瞬間を撮影してしまう。そして依頼してきた当人も登の目の前で列車に飛び込み亡くなってしまった・・・。
感想は・・・はっきり言うと良くわからなかった。
ストーリーの事じゃなくって、結末が。
主人公の行動が理解出来ない。どこら辺が受賞の理由なのかもわからない。
真相も想像出来る範囲だし。
ラストに誰かの作品解説をのせといて欲しかったです。
ここまで??ばかりだと考える気も起きなかった・・。
なので、すぐに次の作品に取りかかりました。
奇談行川 渉 諸星 大二郎
これは、薄い本だったので、気楽に読み始めました。
(ノベライズだったし)
ところが、これは面白かった。
民俗学研究室に所属している院生の佐伯里美は子供の頃神隠しに遭い、その時の記憶をなくしていた。
現地がダムの底に沈む前にその場所を訪れた里美は、異端の考古学者・稗田礼二郎と出会う。
民俗学のフィールドワーク物が好きな私向きのお話でした。「もう一つの聖書の謎」解きのお話で、ラストは壮絶。
前に読んだ本が理解出来ずにいた分だけ、スッキリ爽快でした。