大学入学のため上京した春海は部屋探しの最中に知り合った麗子とお互い干渉しない約束で同居生活をはじめた。
数ヶ月後、麗子が突然失踪。何とか連絡を取ろうと彼女の実家に電話をするのだが・・・。サイコサスペンス。
展開がスピーディーです。同居人が失踪後、その行方を追う春海の行動が素早い。
多重人格を扱う作品って沢山あるので、そんなに目新しい部分はなかったかな。ストーリー自体もごく普通だし。
カセットテープを聞いた武原が「何も入ってなかった」と言った時点で、消去法で犯人わかったし。
文庫版ではラストの「モノローグ4」が封印されていて、読むか読まないかは読者の自由になっています。
そう、読者自身がハッピーエンドかアンハッピーエンドかを選べます。あたしは迷わず読みましたけどね(笑)。
だって、ハッピーエンドのまま終わったらつまらないお話になっちゃうもん。やっぱりラストの部分ははずせないんじゃないの~っと思いました。