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ほんだなのひとりごと

「猫は引っ越しで顔あらう」 柴田よしき   猫探偵 正太郎の冒険4

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「猫は引っ越しで顔あらう」 柴田よしき   猫探偵 正太郎の冒険4

全4作の連作短編集です。住み慣れた琵琶湖のほとりを離れ、東京の引っ越し先を決める場面から始まります。

4334740766猫は引越しで顔あらう 猫探偵正太郎の冒険4
柴田 よしき
光文社 2006-06-13

by G-Tools



収録作は
「正太郎と天ぷらそばの冒険」
「正太郎と古本市の冒険」
「正太郎と薄幸の美少女の冒険」
「祈鶴(いのりづる)
前3作は正太郎の視点から、ラストの「祈鶴」は人間の視点からの作品です。
新居探しで上京した同居人(飼い主・桜川ひとみ)は糸山を案内役にして無理な条件を突きつけながらも、なんとか一軒家を探し出した。
しかし、なんとその借家の大家の娘と言うのが、天敵の渡会優香だった(笑)。
スタートから波乱を期待させる展開で、ちょっとワクワク。まだ渡会さんご本人の登場は無いけど、そのうちご対面となるときがきっと来るはず。楽しみですね。

そしてその渡会さんの猫がお隣の大家さんに預けられていて、東京生活の良き仲間となりました。
その名も「フルハタ」と「ニンザブロー」通称フルフルとニンニン。
古い一軒家で、抜け穴を利用してフルフルとニンニンと気ままに外出、色々な所を大冒険して楽しんでいます。
そして忘れちゃいけないのが、近所の中山医院の関西弁を話す犬「しんのすけ」。

どの子もみんな良い子で、これからの正太郎の東京生活での良きパートナーになりそうです。
今回逢えなかった「トマシーナ」との再会を期待しながら、次作を心待ちにしています。
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