あたしって本当に○川ホラー文庫すきだなあ・・・。
推理作家の黒木夏夫は「マインドミステリー」の旗手として活躍し、作家生活10周年を迎え記念作「黒魔術の女」を執筆していた。
そんな時、妻の未紗の元に「読書と読者」という月刊誌の取材の話が舞い込む。後日その記事を目にした黒木だったが、妻の意味不明な言動に愕然とした・・・。
そこから、段々と未紗の様子がおかしくなって行くのですが、ポイントは「数秘術」。
それに取り憑かれた妻によって黒木家の6人家族が壊れはじめるのですが、最後に大どんでん返しが用意されていました。
土壇場まで一切そんな疑いを抱かないで読み進め、小出しにされたほころびから一気にラストへなだれ込みます。
途中の「数」にまつわる記述が数学嫌いな私にはちょっと退屈でしたが、それを感じさせない流れの強さがありました。
1. 無題