長編ホラー作品です。
人気脚本家の榊原奈々子は取材で知り合った引きこもり青年の内藤健介と付き合っていた。
奈々子は、別荘を探して「ひとみ湖」を訪れたのだが気味が悪くて早々に退散した。しかし、そこは健介の引きこもりのきっかけになった場所だと健介の母から知らされた。
恨みと場所にまつわる因縁が複雑に絡み合ったホラー作品。
まさにホワイトアウト状態の雪の中で起きる恐怖を、これでもかって位にたたみかけてきます。
一人の女の妄念がここまで大きな力を及ぼすのか?と言うほど。
生きているときから執念深い女性は、死んだらもっと怖いんですね。
しかし、「復活のエネルギー」で蘇ったり、その地を離れると持続出来ないとかってどっかで聞いたことありますよね(笑)。
でも、それがメインでは無かったので、さほど気になりませんが、丸ごと怨霊の住む町ってのは凄いですね。
その怨霊達にも派閥(?)があって、なんだか切なげな印象もありました。
しかし、その地に踏み込むのはたとえ優しい怨霊でも勘弁して欲しいものです。