旧家の一人息子の陽介と結婚した美津子は、子供に恵まれないことで姑から嫌みを言われ、親戚からは自分の孫を養子にするようにと迫られていた。
あまりのしつこさに、思わず妊娠したと言ってしまった美津子は、産院から新生児を盗み出すが、看護師の辻村潤子に見破られてしまう。
以降内容に触れています。
看護師の辻村に見とがめられた美津子だったが、次の場面では赤ん坊の哲也を親戚にお披露目している場面に飛びます。
何故??
そこから話が本筋に入って行きます。
それだけで、何となく訳ありの新生児斡旋なんだろうなと想像がついてしまうんですが、この看護師辻村の過去を語ることで、物語にぐっと厚みが出て来ます。
ストーリーを簡単にさらってしまうととっても単純で、ありがちなストーリーになってしまうんですが、同じような旧家に嫁いで子供が出来ない事に悩んだ美津子と、ダメ夫の家族に強引に愛娘を奪い取られた辻村との対比や、哲也の実の母親ひとみの不気味さが際だっていましたね。
美津子は結局大きなハンディを背負ってしまう事となりますが、ラストの幸せそうな3人の様子がとても印象的です。
1. 無題
私も、この頃読む時間を見つけて読んでますヽ(σ。σ)ノ
内容が気になって授業中も読んでたり・・・
keikoさんは、色んな著者の本を読まれているのですごいなぁと思います。