山本一力作品、2作目読了。
前に読んだ「損料屋喜八郎始末控え」と同じような作風なのかな。この手の作品大好きです。
定斎売りの蔵秀ら4人が馴染みの得意先から頼まれ厄介事を片付けるという裏家業をしていたが、やがて豪商・紀伊國屋文左衛門と渡り合う事になります。
連作短編集で、
「端午のとうふ」「水晴れの渡し」「夏負け大尽」「あとの祭り」「そして、さくら湯」の全5編です。
欲と知恵の化かし合いがとっても面白いです。スケールの大きな仕掛けをこともなく仕掛けてゆく様は痛快。
時代背景が今放送中の大奥と同じ綱吉の時代なので、ラストにはあの柳沢吉保も出てきて(ドラマでは北村一輝が演じてます)個人的には余計面白かったです(笑)。