ストーリー的にはとっても面白かったんですけど、何しろ枝葉が多かった。場面転換が多くって感情がついて行かないって言うのかな。話に入る込む前に場面が変わっちゃうので、誰かに感情移入する暇がなかった・・・。
でも沢山の細々した事件だった割にはスジを追いやすかったの。そう、あらすじを読んでいるような読みやすさだったから（苦笑）。

そんな中でも全然訳のわからない部分がありました。それは医学の専門用語の羅列してある部分。
ある程度の用語の説明がないと素人には何の事やらさっぱり（笑）。
リングの読んだ時にも、DNAの話とか難しいところが多々あったけど、ゆっくり読めば何となく概要位は理解出来たんだけど、この作品は数行読んだところでギブアップ。以降そう言う部分はすっ飛ばして読みました。
（それでもなんとかラストまでついて行けましたよ。）

その一方でヒロイン（なのか？）の涼子の惚れっぽさにはついていけなかった。恋人を失った悲しみの部分が全くなかったし、弟に対する思いももう少し掘り下げて書き込んで欲しかったと思います。

とにかく読んでいて思った事は、「この人頭良いんだろうな～」って事でした。
この作家の作品あと一冊購入してあるんで、チャレンジしてみたいと思います。