この人の作品は初めて。(最近初めての作品が多い)
副題が≪教育実習生 西郷大介の事件日誌≫なんですが、この副題が全てを語っています。
教育実習に行ったら次々と自殺や殺人事件が起き、実習日誌に書く内容が事件記録みたいになっちゃいそうなお話(笑)。
以下ネタバレあります。
なんか、全部中途半端なカンジ。
最初に「20年前に15歳、10年前に16歳の少女が死にました。今年は17歳の少女の番です。」という前振りを出した割に、その件は実にさらっと流されちゃってます。
これで、もっと恐怖をあおっていればもっと面白くなったと思うんだけどなあ。
その後も自殺とか殺人とか続くんだけど、なんかメリハリがない。
母親が子供の身代わりで自首したのに、直後に子供が自殺したり、身代わりが発覚したとたんに、また一人殺されたりとなんだかなあ・・・。
せいぜい最後まで身代わりになった母親が、「自分がやった」って言い張って捜査を攪乱するとかして欲しかった。
結局感想はというと、実習生の事件日誌を読まされたって気分です。
あっそう、大変だったのね。って。
彼がラストに進路希望を変更した場面でも、なんでそう思ったのか全然わからなかった。(私がアホなだけでしょうかね)