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ほんだなのひとりごと

「殺し屋シュウ」 野沢 尚

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「殺し屋シュウ」 野沢 尚

続きが読みたい・・・。もう読めないと思うともっともっと読みたくなる。

殺し屋シュウ
434440646X野沢 尚

幻冬舎 2005-04
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おすすめ平均 star
star読み通して気持ちのいい作品
star映画化も夢じゃなかった。
starハードボイルド

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山村美砂さんが亡くなったと知った時に思った事は、「沢木と小菊は?キャサリンは一郎と結婚出来るの?」・・・だった。
これを読んでいて、その時の思いがよみがえってきた。「シュウは今幸せに暮らしてるの?」って。

野沢さんの作品は「深紅」に続いて2作目に読みました。気に入るといつもはその作家の作品をまとめて読みたくなるのだけれど、この人に限っては急いで乱読したくない気持ちが強い。
それは限られた楽しみをじっくり味わいたいからなんだろうなぁと思う。

この作品は作者がハリウッドで映画化を夢見たとの事。単なるスリリングで非情の殺し屋の話ではなく、ひと味もふた味も違った味わいの殺し屋のお話でした。
実の父親を殺し、母が身代わりに刑務所に入っている間に、シュウは殺し屋として独り立ちしていた。
殺し屋が主役の作品の場合、かっこよさに惹かれがちだけど、引き金を引く瞬間まで迷う彼の姿に、読み手の自分の感情が深く入り込んでしまう。
しかし、たとえ彼がどんなに優しい人間だとしても、命を奪うことのしっぺ返しを食らう訳で、ラストの「キル・ゾーン」では、胸が痛くなるようなピンチが訪れる。


殺しのシーンが多いのに後味が悪くない。彼に感情移入し過ぎたのかな(笑)。
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